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あかるい食生活

栄養三色のバランス食の献立や優しい食品の知識を掲載した当会の機関紙です。
毎月、お送りいたします。

A4判 8ページ 購読料 年間 2,500円

お知らせ

4月号より、「あかるい食生活」は、全8ページカラーになりました。
今後も、よりよい紙面づくりに努力いたします。皆様からのご感想、ご意見などをお寄せください。お待ちしています。

705号(平成24年1月1日)目次

  • 折々の記:フグについて
  • 東日本大震災を体験して①
  • 低体温
  • 鯛について
  • 季節を楽しむおいしい台所68
  • ひろば/まごたち食7 酢

あかるい食生活


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コラム

まごたち食 7

酢は調味料の中でもやや脇役かも知れない。歴史的には「なれ寿司」や魚醤のようなものがつかわれていたが江戸時代に酒粕を更に3年ほど発酵させると酢がとれることが発明され、一気に普及することになった。 この快挙を成したのが愛知県半田のミツカンである。ここでは江戸時代からの伝統製法を生かして、酒粕をゆっくりと発酵させてつくった「三ツ判山吹」という製品があり、飴いろの深い色合いと芳しい風味は、 砂糖や塩、醤油など他の調味料なしでも十分、酢のものに使える主張をもっている。最高級のワインビネガーに匹敵する。ミツカンは江戸時代中期の19世紀初頭に中野又左衛門により尾張国半田村で酒造業として創業し 日本酒の製造後に残る酒粕を用いて酢を作れたことで財をなした。以後、代々社長は「中野又左衛門であり、四代目以降は「中埜」を名乗り、今も資産管理会社は中埜酢店という。米を用いた酢より安価であったため 酢飯をつくることができ、江戸庶民に寿司が普及するきっかけになったという。先月、機会があってミツカンを訪ね、世界唯一の酢の総合博物館といわれる博物館「酢の里」を見てきた。この一帯は江戸時代の運河に ならぶ蔵を再建し、映画のロケに使われたこともあるが、四斗樽詰めの酢を帆かけ船に積み込んではつぎつぎと江戸に送りだした風景を彷彿とさせる。酢の里は人形を配置して酢作りの工程をわかりやすく見せている 。実際の酢蔵を改造しただけに雰囲気もある。さまざまな製品の味を味わえるようになっており一度見学にいかれることを薦めたい。

社団法人生命科学振興会理事長
渡邊 昌

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