「あかるい食生活」No696平成23年04月より
よみがえるまごたち食 1
今回からシリーズ原稿をお引き受けすることになり大変喜んでいます。
近藤とし子先生には東京農大の教授になって栄養学を始めたころから私の講演をいつも聞きに来ていただき、その都度お手紙をいただき励まされました。
私は栄養学を遅く始めたので聞くこと、見ること珍しく先入観なしにさまざまな意見を判断できたのでそれがよかったと思います。
近藤先生の栄養士としての出発点からの話、協会の活動など近藤先生と話すたびに日本の将来を考える生き方に感動しました。 最近の日本の現状を鑑みるとこのままでよいのか、という焦燥感に苛まれます。 医療費が35、6兆円にもなり、介護費を足すと40兆を超す状態、一方税収は36兆円くらいしかないというこのような国が存続できるでしょうか?
私は食育推進委員として5年間活動してきましたが、いまこそ食育で国を立てなおさねばと思っています。
今、食育は次期5年の計画を立てています。 周知から実践へ、というのがキーワードで、それを世代ごとに行うのが目標です。 小・中学校では教育基本法の改正とともに食育が大きく取り上げられました。小・中学校の食育のテキストには栄養3色が取り上げられていて優れた内容になっています。私は栄養素をたべるのではなく「食物」をたべるのが好ましいと思っていましたので、「まごたちわやさしい」を実行するとビタミンやミネラルは足りるのかと思い、栄養計算をしたことがあります。
(次回へつづく)
渡邉 昌
*渡邉昌先生紹介文渡邉先生は1965年慶應義塾大学医学部のご卒業で、その後、アメリカ合衆国国立癌研究所などを経て、1985年国立がんセンター研究所疫学部長、1996年東京農業大学教授を歴任し、2005年より(独)国立健康・栄養研究所理事長。糖尿病対策の司令塔としても活躍、現在生命科学振興会理事長。ライフサイエンスに造詣が深く、1995年に日本医師会医学賞、2001年日本疫学会功労賞などを受賞されている。
最近の著書「糖尿病は薬なしで治せる」角川文庫など多数。










