「あかるい食生活」No706平成24年2月より
ブータンの旅
宮崎県リーダー 山田和子

昨年8月末の1週間、仏教王国で自然環境と伝統文化を現今に保つ国、ブータンを訪ねる旅をして来ました。衣、食、住のどれも別世界、珍しさ、驚き、なつかしさ、感動、納得と複雑な体験でした。
標高2000mで深い緑の山に囲まれて街が点在し、国道が一本きりで、住民も国王様も観光客も同じ道を移動するのだとか。山頂にお寺を仰ぎ見ることしばしば・・・その1つ、3400mのお寺へ、急な登り下りを両手、両足フル活動、途中で軽々と登る土地の人の温かい手助けと心を受けたり、片道3時間あえぎながらの到着でした。下界では見わたすはるかな棚田の広がり、今青々と稲が育っていました。
街の雑踏の道路にのっそり歩く牛、又寝そべっている牛や犬の姿が見られました。食についてはなじみ深い食材(米、そば、牛肉、鶏、卵、野菜も然り)素材もシンプルな味わいでした。(日本人向けに辛さはうんと押さえられていました)主食は赤米のごはん、雑穀入りの白米がゆ、そば、そば粉皮のぎょうざ、松茸ごはん、時節柄松茸をたっぷり味わってきました。
或るレストランで、松茸のホイル焼きの日本人向けの焼き加減を見て欲しいとのことで、私がそのお役を受け、厨房に入ることになり、その用は直ぐに足せましたが、台所の様子を見る機会となり、むしろこちらの方が驚きでした。それは棚に無造作に盛り上げて置かれた野菜です。日本ではおよそ商品価値がなく売れそうにない代物です。鮮度、大きさ、形、未過熟の不揃い、混合など思わず驚いて声を上げてしまいました。ところが表のテーブル上の料理は全然不都合はなく、おいしく、きれいでした。作物の育つ地形等を見る限り、日本の整備された広い農地での産物との異りをその後の旅程で感じました。原点に戻され本物をここで見せられた思いを味わいました。
どなたかもうすでに体験された方と同じ思いを語り合えたらと願っています。











